アイヌ語入門2
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2−1 アイヌ口頭文芸のあらまし
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口頭文芸(口承文芸)とは
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アイヌ民族が育んできた文化の一つに、
様々な口頭文芸(こうとうぶんげい)があります。
口頭文芸とは、文字で書かれたものを読むのではなく、
語り手の話を聞いて楽しみ昧わうことで伝えられてきたものです。
口承文芸(こうしょうぶんげい)、
口承文学などとも呼ばれます。
文字で書かれた文芸と違って、
同じ話でも語り手によって、
また同じ語り手でもその場やその時によって、
語り方や表現などにその人その時ならではの昧わいが含まれるのも特徴です。
アイヌの文芸の中で口頭で演じられるものには、
広く見ると、昔話や神話、伝説などの物語のほか、歌謡、なぞなぞ、
あらたまった場での挨拶(あいさつ)の言葉、
祈りの言葉など様々なものがあります。
以下のページでは、
これらの中から物語を中心に紹介します。