アイヌ語入門3 

3−2 歌と踊りと楽器 <2 楽器のいろいろ>
●五弦琴(ごげんきん)



 サハリンや北海道の一部には、 弦(げん)を指で弾(はじ)いて演奏する楽器が伝わっています。 弦の数がたいてい五本であることから 五弦琴(ごげんきん)と訳されたりしますが、 弦が六本や三本のものもあるごとが知られています。
 演奏は、独奏するほか、 何人かで合奏することもあります。 また、短い歌詞が伝わっている曲もあり、 五弦琴の弾(ひ)き手が同時にそれを歌うこともあります。
 そのほか踊りの伴奏にも使う曲として伝えられているものもあります。

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  五 弦 琴

楽器の曲について
 伝統的な演奏では、口琴の曲も五弦琴の曲も、 基本的には動物の鴫き声やその他の 自然界の音の模倣(もほう)などを中心に組み立てられています。 何の模倣であるかによって曲の呼び方を区別したりもしますが、 必ずしも固定的な題名や作曲になっているというわけではありません。

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五弦琴

  五 弦 琴